佐賀大音楽<br>Saga Univ.<br>Music Education Department

今井 治人(教授、指揮)

プロフィール

専門は指揮。担当授業は、指揮法、ソルフェージュ、器楽、合奏。桐朋学園大学音楽部演奏学科(コントラバス専攻)卒業。在学中から指揮を学び、同大学研究科修了の後、洗足学園音楽大学付属指揮研究所で指揮について研究を続けた。その間、秋山和慶、飯守泰次郎、増井信貴、河地良智、など多くの指揮者から指導を受けた。また、イタリアのシエナのキジアーナ夏期音楽院で、フェルディナント・ライトナー、イリヤ・ムーシンのクラスに参加。現在、オーケストラの指揮、指導のほか、東京アカデミー合唱団の指揮・指導者も務めている。また、2005年12月まで、ミュージカル「オペラ座の怪人」を指揮。

授業の指導方針等

「ソルフェージュ」
音楽作品の演奏は、作品のアナリーゼ(楽曲分析)が出発点となります。アナリーゼをしっかり行うと、その作品にふさわしい説得力のある演奏できるのです。そのためには音楽的な能力の向上が必要です。ソルフェージュの授業では、個人の進み具合を見ながら音楽的な能力の向上を目指します。具体的には、リズム感を育てること、音程に対する感度を高くすること、ハーモニー感を養うこと、フレージングに対するセンスを磨くこと音楽理論の知識を増やすことなどです。ソルフェージュの授業で身につけた音楽的な能力を自分の演奏に活かして、作品の価値が十分に伝わる演奏を心がけてください。

「器楽」
この授業では、弦楽器を中心に学びます。今までに吹奏楽団などで管楽器の演奏を経験した方もいると思いますが、この授業で弦楽器の音を体感してください。楽器の仕組みからくる音色の違いや音程のとりかたなど、管楽器とは違う音の世界があります。

「合奏」
「器楽」の授業を経て「合奏」の授業になります。少人数の合奏ですのでアンサンブルと言ったほうがいいかもしれません。アンサンブルの形態は、受講生の構成によりますが弦楽アンサンブル、管と弦のアンサンブルなど、いろいろなバリエーションが考えられます。この授業で大切なのはアンサンブルのパートナーと音楽を通してコミュニケーション(対話)をとることです。「音楽の対話」によって、一人で演奏するときとは違った喜びを感じることができます。無論、授業では、音程を合わせる、フレーズの歌い方を合わせるなど、アンサンブルに必要なことも学んでいきます。

「指揮法」
「この授業では、ピアノ連弾を指揮しながら基本的な指揮の技術を学びます。指揮者がどのようにして演奏者と「音楽の対話」をしていくのか、その方法を明らかにしていきます。

以上私の担当している授業について説明しました。「音楽の対話」から生まれてくる一人では知ることのできない音楽の姿を新しい仲間と学んでください。